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【魚種・エリア別】マグロ釣りの時期とシーズンカレンダー

釣り人なら誰もが夢見るマグロとの出会い。しかし、その夢を実現するためには、運や偶然だけに頼るわけにはいきません。マグロは広大な海を回遊する魚であるため、釣果を大きく左右するのが「いつ、どこへ行くか」という釣行計画の精度です。適切な時期と場所を選ばなければ、どれだけ高性能なタックルを揃えても、マグロの姿を見ることすら叶いません。

この記事では、マグロ釣りの釣果を最大化するための「時期」に徹底的に焦点を当て、魚種別・エリア別のベストシーズンを網羅的に解説します。さらに、単なる時期の紹介に留まらず、水温や黒潮といった自然要因が、なぜそのシーズナリティを生み出すのかという科学的根拠までを分かりやすく説明。この記事を読めば、あなたは最高のタイミングで釣行計画を立て、夢の一尾と出会う確率を格段に高めることができるでしょう。

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マグロの釣れる時期が決まる3大要因とは?

具体的なシーズンを見る前に、マグロの釣期を左右する3つの大きな自然要因を理解しておきましょう。この原理を知ることで、なぜその時期にマグロが釣れるのかが分かり、釣行計画の精度が格段に上がります。

  1. 水温: マグロは種類によって活動しやすい「適水温」があります。例えば、キハダマグロは20℃以上の暖かい水を好む一方、クロマグロはより低い水温でも活動できます。日本の海水温が季節によって変動するのに伴い、マグロの群れも適水温を求めて移動(回遊)します。
  2. ベイト(エサとなる小魚)の動き: マグロは常にエサを追い求めています。イワシやカツオ、サンマといったベイトフィッシュの群れがどこにいるかが、マグロの居場所を決定する最大の要因です。ベイトの接岸に合わせて、マグロのシーズンも開幕します。
  3. 海流(黒潮): 日本の南岸を流れる巨大な暖流である黒潮は、マグロやベイトたちを運ぶ「海のハイウェイ」です。この黒潮の流れに乗ってマグロは北上し、日本の各沿岸域にやってきます。黒潮の流路や勢いが、その年のシーズンを大きく左右します。

【魚種別】マグロ釣りの全国的なベストシーズン

遊漁(レジャーとしての釣り)のメインターゲットとなるマグロは主に3種類です。それぞれ生態が異なるため、ベストシーズンも変わってきます。

キハダマグロ:夏〜秋がハイシーズン

暖かい海を好むキハダマグロは、黒潮に乗って北上し、日本の海水温が上昇する7月頃から本格的なシーズンインを迎えます。ベイトとなるイワシの群れが最も多くなる8月〜10月が最盛期で、関東の相模湾や東海の遠州灘などで、30kgを超える大型を狙うエキサイティングな釣りが楽しめます。

クロマグロ:春の南から秋の北へ大回遊

”本マグロ”とも呼ばれるクロマグロは、キハダマグロより広範囲を大回遊します。春に九州沖でシーズンが始まり、夏にかけて日本海を北上。秋には津軽海峡で100kgを超える超大型が狙えるハイシーズンを迎えます。ただし、クロマグロは厳格な遊漁規制の対象であり、シーズン中であっても釣りができない期間があるため、細心の注意が必要です。

ビンチョウマグロ:冬〜春の「トンジギ」が人気

胸ビレが非常に長いことから”トンボマグロ”とも呼ばれるビンチョウマグロは、他のマグロのシーズンが一段落する**冬から春(11月〜4月頃)**が狙い目です。特に、三重県志摩沖などを中心に行われるジギング(金属製のルアーを使う釣り方)での釣り、通称「トンジギ」が人気を博しています。

【エリア別】マグロ釣りシーズンカレンダー

日本の主要なマグロ釣りフィールドごとに、狙える魚種と時期の目安をまとめました。

エリアターゲットメインシーズン備考
関東(相模湾・千葉)キハダマグロ7月~11月<br>(最盛期 8~10月)8月1日にコマセ釣りが解禁されると一気に盛り上がる。
クロマグロ7月~9月キハダの群れに混ざることがある。規制の確認が必須。
東海(遠州灘・三重)キハダマグロ6月~10月関東よりやや早くシーズンインする傾向。
ビンチョウマグロ11月~4月「トンジギ」の聖地として有名。冬場の貴重なターゲット。
日本海(山形・秋田・青森)クロマグロ6月~11月<br>(最盛期 7~9月)夏の日本海クロマグロキャスティングは非常に人気が高い。
九州(壱岐・対馬)クロマグロ4月~7月シーズン序盤の大型狙いのフィールド。
キハダマグロ6月~10月クロマグロと並行して狙える。
沖縄キハダマグロ4月~10月<br>(ほぼ通年)パヤオ(浮魚礁)周りで年間通して狙えるが、海況が安定する春~秋がベスト。
クロマグロ4月~6月産卵のために回遊してくる大型がターゲット。

【重要】クロマグロは時期だけでなく「規制」の確認が必須

クロマグロ釣りの計画を立てる上で、シーズンの把握以上に重要なのが**「遊漁規制」**の確認です。前述の通り、クロマグロは国際的に資源管理されており、遊漁者にも厳しい採捕制限が課せられています。

特に注意すべきは、シーズン中であっても、国が定める漁獲枠の上限に達した場合は、期間の途中でも「採捕禁止命令」が発動されることです。近年では、人気エリアで釣果が集中し、解禁後わずか数日でその月の採捕が禁止されるケースが頻発しています。せっかく予約した釣行が無駄にならないよう、釣行前には必ず水産庁のウェブサイト「クロマグロ遊漁の部屋」で最新の規制情報を確認する必要があります。

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初心者におすすめの時期とエリア

これからマグロ釣りを始めたいという初心者の方には、以下の時期とエリアをおすすめします。

  • 時期:8月〜9月
  • エリア:関東(相模湾)
  • ターゲット:キハダマグロ

この組み合わせをおすすめする理由は、第一にクロマグロのような厳しいリアルタイムの規制がなく、計画が立てやすい点です。また、この時期の相模湾は、海況が比較的穏やかな日が多く、キハダマグロの釣果実績も安定しています。さらに、首都圏からアクセスが良く、初心者向けのレクチャーやレンタルタックルが充実した遊漁船が非常に多いことも、初めての挑戦に最適な理由です。

マグロ釣りの時期に関するFAQ

Q1. 一般人でもマグロは釣れますか?

A1. はい、もちろんです。専門の遊漁船(釣り船)を利用することで、一般の釣り人でも安全にマグロ釣りに挑戦できます。特に、初心者向けのサービスが充実している船宿を選べば、道具のレンタルから釣り方のレクチャーまでサポートしてくれます。

Q2. キハダマグロの釣りは禁止されていますか?

A2. 2025年9月現在、キハダマグロに対してクロマグロのような国が定める厳しい採捕禁止規制はありません。ただし、一部の地域や遊漁船で自主的なルール(持ち帰り数の制限など)を設けている場合があるため、予約時に確認することをおすすめします。

Q3. マグロ釣りの値段はいくらくらいですか?

A3. 乗合船の場合、エリアや魚種によりますが、1人あたり20,000円〜45,000円程度が相場です。キハダマグロより、遠征となることが多いクロマグロの方が高額になる傾向があります。

Q4. 日本海でマグロが釣れるのはいつですか?

A4. 日本海では、主にクロマグロをターゲットとした釣りが盛んです。例年、海水温が上昇する6月頃からシーズンインし、7月〜9月が最盛期となります。山形県の飛島周りや、秋田県沖、青森県の竜飛崎などが有名なポイントです。

Q5. クロマグロの漁獲規制について詳しく知りたいです。

A5. クロマグロの遊漁は、水産庁により厳格に管理されています。主に「30kg未満はリリース」「30kg以上は1人1日1尾まで」「月間の採捕量に上限があり、達し次第その月は採捕禁止」というルールがあります。詳細は毎年更新されるため、必ず釣行前に水産庁の公式ウェブサイト「クロマグロ遊漁の部屋」をご確認ください。

まとめ

マグロ釣りの釣果は、適切な「時期」と「エリア」を選ぶことで、その確率を大きく引き上げることができます。この記事で解説した、マグロの生態に基づいたシーズナリティを理解し、あなたが行きたいエリアのベストシーズンを見極めることが、夢への第一歩となります。

釣行計画を立てる際には、以下の3つのステップを忘れないでください。

  1. 狙う魚種とエリアを決める。
  2. その魚種とエリアのベストシーズン(本記事のカレンダー参照)を確認する。
  3. 特にクロマグロを狙う場合は、水産庁の最新の規制情報を必ず確認する。

自然相手の釣りであるため、必ず釣れるという保証はありません。しかし、最高のタイミングで準備万端の状態で海に出ることが、あの強烈な引きと興奮に出会うための最も確実な方法です。この記事が、あなたの記憶に残る一尾との出会いをサポートできれば幸いです。

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